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平成25年度 大阪府神社庁第11支部 神宮大麻暦頒布始奉告祭

11月26日に大阪府神社庁の第11支部(大阪府下を12の支部に分かれていて、南河内地区は11支部となっています)において「神宮大麻暦頒布始奉告祭(じんぐうたいまれきはんぷはじめほうこくさい)」が行われました。

神宮大麻とは伊勢の神宮のお札のことです。
神社界ではお札のことを「大麻(たいま)」と呼びます。
伊勢の神宮の正式名称は神宮ですので、神宮の大麻=神宮大麻ということです。

神宮大麻は江戸時代に神宮の恩師(おんし)という人々の活躍の中で出てきます。
いわゆる「ええじゃないか」の時代です。


この神宮大麻は当たり前ですが、神宮で奉製されています。
そして、神宮から神社本庁を通じて各都道府県の神社庁に、そして神社庁から各支部、各支部から各神社へと伝えられていきます。
11月26日の祭儀は「各支部から各神社へ」のところになります。
このすべての段階において、大麻(大麻を通して神宮に)に対して神饌をささげ、祝詞を挙げています。

25 大麻頒布始祭1
11支部は神職だけではなく総代の方も一緒に参列いたします。

25 大麻頒布始祭2
また、神賑わい行事でもある御神楽も奉納いたします。神楽の奉納までしている所はそう多くはありません。
楽や舞の先生がおられる支部であるというのも大きいでしょうが、神様のためにということをしっかりと守っているとも言えると思います。

25 大麻頒布始祭3
その後、斎主から神職の支部長へ、そして神職の支部長から総代会の支部長へと大麻を伝えてまいります。
これは神社から各家庭へという経過を表していると思われます。
見て頂くと分かりますが、総代会の支部長は当社壺井八幡宮の責任役員でもある松井氏でございます。


尚、この祭儀には大阪府神社庁長・大阪天満宮宮司寺井種伯様と、大阪府神社庁の神宮奉賛推進委員会委員長・神津神社宮司足立博史様にもご参列頂きまして、第2部の式典において有り難くお言葉を頂戴致しました。

25 大麻頒布始祭4
その後、古事記研究家である小林晴明先生と宮崎みどり先生による「古事記ものがたり」についての講演がありました。
時間の関係上45分と短かったのですが、もっと聞きたいと思える内容でした。

始まる前には「我々は学者ではないし、普段一般の方を相手に話しているので専門家を前に話をすることは緊張する」と仰っていましたが、なかなかどうして。
実際に古事記の原文にあたって、「イザナギの神がイザナギの命へと変わったことの理由」であったり、「国生みの際の島が生まれた順番の秘密」といったことなどは、考えてもみなかったことでした。
そういった、自分では気付かない視点というものを気付かせて頂けるので、今後もこういった研修会にはジャンルを問わずに参加していきたいと思います。
ちなみに、前者の理由は国造りという「使命・命令」を帯びたところで変わります。祝詞にも「命持ちて」という一節が入ることがありますが、命(使命)を帯びたので、神から命へと変わられたということです。
後者は、鳴門の渦潮を中心に同心円を書いていくと、国が生まれた順番に各々の島が円の中に含まれていきます。
イザナギ・イザナミは天のヌボコを以て、海をかき混ぜると島が出来・・と始まります。
その混ざっているところは今なお、コオロコオロと渦を巻いているということです。


報告書ではないのでこの辺りにします。
研修会の後は懇親会です。
25 大麻頒布始祭5
ここでも、総代会の支部長である松井氏が乾杯の音頭を取るために壇上へ。
当社の責任役員さんは大活躍です。


懇親会中に先生と1枚写真を撮らせて頂きました。
25 大麻頒布始祭6
お話をさせて頂きますと、なんと隣の地区にお住まいでした。
なんと世間は狭いものでしょうか。

そういえば、先日アップいたしました、バリ舞踊の先生に心斎橋の東急ハンズで目撃されておりました。
その時は、真面目な本を探しに行っていた時でしたので大丈夫。
おお、こわいこわい。

テーマ : 神社・神道 - ジャンル : 学問・文化・芸術